神戸牛とは、もともとは神戸地方で肥育された肉用牛の総称であり、但馬牛を濃厚飼料で特別に飼育されたものがそれにあたります。
肉の筋繊維の中に脂肪が混ざり、いわゆる霜降り肉の高級和牛肉として知られています。
和牛の銘柄として、近年では神戸牛という名称でなく「神戸ビーフ」または「神戸肉」と呼ばれており、兵庫県で生産された但馬牛からとれる肉が一定の基準を満たした場合に「但馬牛」の呼称の代わりに用いることの出来る特別な名称なのです。
いわば、牛肉における美味しさの称号のようなものですね!
アメリカのメディアで2009年に「世界でもっとも高価な9種類の食べ物」にキャビア、フォアグラなどと共に選出されるなど、日本国内だけにとどまらず世界でも非常に評価の高い和牛です。
「神戸ビーフ」「神戸肉」との名称は1980年代に広く人々に知られるようにはなったものの、当時は牛肉の銘柄として明確な基準はありませんでした。そのため、肉質にバラつきがあったことが問題となり、その後「神戸ビーフ」という和牛の銘柄を確立させて、その名を冠するための定義が明確化されて現在に至ります。
高級ブランド牛肉の代名詞「神戸ビーフ」
いま現在、「神戸ビーフ」または「神戸肉」と呼ばれているものは、すべてひときわ肉質が優れた「但馬牛」のことなのです。
優れた品質と血統をもつことから、神戸ビーフは海外で「世界でもっとも高級な牛肉」として、高級ブランド牛肉の代名詞になっているそうです。
このように、神戸ビーフと名を冠しているものは、すべて厳格な基準をクリアした優れた牛肉なのです!