牛肉をはじめとする食肉に含まれる動物性たんぱく質は、人間が体内で十分な量を合成できず、栄養分として摂取しなければならない必須アミノ酸がバランスよく含まれていることが特徴です。
たんぱく質は、身体を動かすためのエネルギー源(1gで約4キロカロリー)にもなりますが、平常時にはエネルギー源より、筋肉・内臓・血液などの細胞や、ホルモン・酵素・遺伝子・免疫抗体などを構成する成分として利用されています。
そもそも、たんぱく質という物質はアミノ酸が多数結合して出来た高分子化合物のことであり、アミノ酸の種類や量・配列順序などによって、たんぱく質の形状や性質・働きは異なります
私たち人間の体は、約10万種類ものたんぱく質で構成されているのです。
自然界には数百のアミノ酸が存在していますが、私たち人間の体内にあるたんぱく質を構成するアミノ酸はそのうちの20種類だけです。
とっても大切な9種類のアミノ酸
さらに、このうち9種類のアミノ酸(イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン)は体内で合成されないので、食品から取る必要があります。これらを必須アミノ酸と呼んでいます。
必須アミノ酸の供給源は、肉・魚介類・卵・乳・大豆と大豆製品・ご飯・パン・麺類・野菜類です。良質のたんぱく質は、肉や魚などの動物性の食品と、大豆に多く含まれています。
たんぱく質は取り過ぎると腎臓に負担をかけることになり、また不足しても体力や免疫力が低下し、さらに血管が弱くなり脳卒中の危険性も高まるので、バランスよく摂取することが大事です。
お肉の栄養学をしっかり理解して、健康を維持するための食生活に生かしていきましょう!