牛肉をはじめとする食肉の主な成分は水であり、他にたんぱく質、脂質、無機質、ビタミンなどで構成されています。
食肉のたんぱく質は、主に筋線維を構成するたんぱく質、筋漿に溶解しているたんぱく質、および結合組織を構成するたんぱく質に分けられます。
食肉中の脂質の多くは中性脂質となっていますが、それらのほとんどはいわゆる「霜降り」に分布しています。霜降りの存在により、脂肪の含有量はバリエーションが大きく、牛肉のロースでは40%を超えるものも出てきています。
体にとってとっても重要なタンパク源!
食肉中の無機質で、特に重視されているのは鉄です。実際にはヘム鉄の形態で、ミオグロビンおよびヘモグロビンとして存在しています。
上記のような成分構成から、食肉はたんぱく質および鉄について優れた供給源であると考えられています。
「肉は健康に悪い」と考える人がいますが、人体では身体に必要な一部のたんぱく質を合成できないため、食肉は貴重なたんぱく源なのです。
健康によくないのは食肉そのものではなく、食肉のうち脂肪含量の高いものを「必要栄養以上に」摂取することと言えますね。
ただし、脂質自体は人間の体を構成するための必須要素なのです。人体では一部の脂肪酸や脂溶性ビタミンを合成する事が出来ないため、定期的に必要量を摂取しなくては、人間は生きていけません。
普段の食生活の中で、私たちが何となく食べている牛肉も、身体の中では色々な役割を果たしているんですね^^