沖縄県は、日本の中でも代表的な長寿地域であり、65歳余命では男女とも日本一を誇って います。
そんな沖縄の長寿は、実は戦前から続いているものなのです。
その原因の一つは、食生活に仏教の影響がないことといえるでしょう。
縄県に学ぶ長生きの秘訣
仏教には多くの宗派や分派があり、その戒律も様々ですが、多くの場合で肉食を避けてい ることが多いといえます。宗派によっては、葬儀のときはもちろん49日まで一切精進で肉 類を避けるといったことは現代でも続いています。
しかし沖縄では、葬儀にも法事にも、肉が付きものです。 戦前は経済的な事情にもより、量的にそれほど食肉が多かったわけではありません。しか し、ハレの日には豚肉、ケの日には山羊の肉を食べる伝統は古くからあり、他県に比較し てもお肉を食べる量は多かったといえるでしょう。
沖縄県民の栄養調査と日本全体の栄養調査を比較すると、国民の平均では、魚介類の方が 92.7gと肉類の69.1gを上回っています。
しかし沖縄県は、魚介類は79.4gであり、肉類は86.5gで、肉類の方が上回っています。
沖縄県の長寿の背景には、温暖な気候で気候の年格差よる身体へのストレスが少ないといった理由も挙げられますが、多くの研究者が一番の要因に挙げるのは食生活によるものです。
日本人は昔からよく指摘される、食塩の摂り過ぎについても、沖縄は日本で摂取量が最も少ないという調査結果が示されています。
お肉をしっかり食べながら、バランスの取れた塩分控えめの食生活を送ること。
これが、日本一の長寿地域・沖縄県に学ぶ長生きの秘訣ですね!